名古屋市守山区のみなさんこんにちは！
街の屋根やさん春日井市店です。

「ベランダの下が浴室（または室内）なんだけど、雨漏りしないか心配…」
このご相談、実は名古屋市守山区でもとても多いです。

特に塩ビシート防水（シート防水）は、年数が経つと膨れ・剥がれ・破れが起きやすく、見た目の劣化が小さくても、シートの裏側で雨水が回って室内雨漏りに直結することがあります。

この記事では「塩ビシート防水の雨漏り」をテーマに、現地調査でよく見る症状と原因、そして再発を防ぐための正しいメンテナンス方法を、初めての方にも分かるようにまとめました。

1分でわかる！この記事のポイント

• ベランダ下が浴室・居室の場合、雨漏り＝室内被害に直結しやすい

• 塩ビシート防水は年数経過で膨れ・剥がれ・亀裂が起こり、裏側に水が回ると雨漏りの原因に

• 立ち上がり（外壁との取り合い）付近の押さえ金物周辺の亀裂は要注意ポイント

• 劣化が進んだシート防水は、部分補修よりも貼替え／ウレタン通気緩衝工法が有効なケースが多い

• 「安いから」と工法を選ぶと、防水層の膨れなど再トラブルにつながることも

• 防水は“壊れてから”より、20年前後で点検→必要なら更新が安心

現地調査のきっかけ｜ベランダ下の浴室に雨漏り

今回のご相談は「3階建てのベランダ下の浴室で雨漏りが出た」という内容でした。
浴室の上にベランダがある構造は、雨水が回り込むと逃げ場がなく、天井材・壁・クロス・下地まで一気に傷むことがあります。

まずはベランダ側を確認すると、塩ビシート防水に膨れや破れ、そしてシートの浮き（剥がれ）が見られ、ここが雨水侵入の原因として濃厚だと判断できました。

塩ビシート防水から雨漏りが起きる典型パターン

塩ビシート防水は、シートを下地に貼り付けて防水層を作る工法です。
ところが年数が経過すると、

• 接着力が落ちてシートが下地から剥がれる（浮く）

• 端部や立ち上がり付近で亀裂が入る

• その隙間から雨水が入り、シートの裏側を水が走る

という流れで雨漏りが発生します。

表面だけ見ると「ちょっと浮いてるだけ」に見えても、裏側に水が回ると、防水としては一気に性能が落ちるのがシート防水の怖いところです。

防水の種類（FRP・ウレタン・シート）と特徴

ベランダ防水は主に次の3種類が多いです。

• FRP防水：硬く強い。施工条件や下地の動きによって割れが出ることも

• ウレタン防水：塗膜で防水層を作る。下地や工法選び（密着／通気緩衝）が重要

• シート防水（塩ビ・ゴム）：シートを貼る。剥がれや端部の劣化がトラブルになりやすい

つまり「どれが絶対正解」ではなく、
下地・既存防水・建物の条件（室内直下か／日当たり／動き）を見て選ぶ必要があります。

雨漏り原因を絞り込むチェックポイント

今回の現場では、外壁がALCで、立ち上がり部に押さえ金物（抑え金物）が取り付けられていました。
ここ自体は「防水の端部を押さえる重要な部材」なのですが、問題はそのすぐ下。

• 押さえ金物の直下のシートに亀裂

• 立ち上がり部のシートが浮いている

この状態だと、強い雨の日に雨水が入り込み、シート裏へ侵入→浴室天井へ…という流れが起きやすくなります。

塩ビシート防水のメンテナンス方法

劣化が進んだ塩ビシート防水は、部分補修で追いかけても再発しやすいため、基本は次の選択肢が中心になります。

選択肢1）シート防水の「貼替え」

既存のシートを撤去または状況により処理し、
新しいシートで防水層を作り直す方法です。
端部処理（取り合い・金物周辺）が丁寧な施工ほど、再発リスクを抑えられます。

選択肢2）ウレタン防水「通気緩衝工法」

下地に水分を含んでいる可能性がある場合や、
膨れ・剥がれが起きやすい条件では、通気緩衝工法が向くことがあります。
下地の水分を逃がす仕組みを作り、防水層の膨れを抑える考え方です。

※「費用が安いから」とウレタン密着工法を選ぶと、条件によっては膨れが起きることもあるため、現場の状態確認がとても大事です。

点検の目安は約20年｜室内直下ベランダは早めに

雨が多い季節は、ベランダ下が室内のお宅ほどリスクが上がります。
もし、

• 建ててから20年ほど防水を触っていない

• 防水の種類が分からない

• 表面に浮き・膨れ・ひび割れがある

• 排水が悪く水溜まりができる

こうした状態なら、雨漏りが起きる前に一度点検がおすすめです。

まとめ｜名古屋市守山区のベランダ雨漏りは早期相談を

塩ビシート防水は、劣化すると裏側へ水が回りやすく、
ベランダ下が浴室・居室の場合は、雨漏りが出た時点で室内の修復まで必要になりがちです。

だからこそ、
「シミが出る前」「膨れや浮きを見つけた時点」で動くのが一番安心です。

街の屋根やさん春日井市店では、防水の点検・ご提案も行っています。
名古屋市守山区でベランダ防水に不安がある方は、お気軽にご相談ください。

Q&A（よくある質問）

ミニ専門用語解説

• 塩ビシート防水：塩化ビニル製の防水シートを貼って防水層を作る工法。剥がれや端部劣化に注意。

• シート防水（密着工法）：専用接着剤で下地に貼り付ける方式。下地との剥離が起きると性能が落ちやすい。

• 立ち上がり：ベランダ床が外壁へ立ち上がる部分。雨水が入りやすい重要ポイント。

• 押さえ金物（抑え金物）：シート端部を固定する金物。周辺の亀裂・シール劣化に注意。

• ALC：軽量気泡コンクリート。外壁材として多い。取り合い部の納まりが重要。

• ウレタン防水通気緩衝工法：下地の水分を逃がす構造を作り、膨れを抑えて防水層を形成する工法。

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