
2025.08.29
施工概要 こんにちは、街の屋根やさん春日井店です。今回は春日井市高蔵寺町での屋根現地調査の様子をご紹介します。 対象のお宅は、 瓦棒屋根:長年の雨風で錆がかなり発生 セメント瓦屋根:経年劣化が進み、割れや色あせも目立つ という状況でした。 今回の現地調査では、ただ屋根を見るだけで…

今回ご相談いただいたのは、春日井市にお住まいのお客様。築40年以上が経過している瓦棒屋根で、表面の塗装はすでに剥がれ、広範囲に錆が進行していました。
塗装では対応できないほど錆びついているため新しい屋根に替えました
今回ご相談いただいたのは春日井市のお客様宅。築40年以上の住宅で、屋根は昔ながらの**瓦棒葺き(金属屋根)**でした。
瓦棒屋根は、板金屋根の一種で、縦方向に「瓦棒」と呼ばれる角材や金物を通し、その上に金属板を葺き付けた構造です。当時は施工性が良く、比較的安価で広く普及しましたが、現在では以下のようなデメリットが指摘されています。
使用されている鉄板の多くがトタン材であり、錆に弱い
定期的な塗装メンテナンスが必須だが、放置するとすぐに劣化が進行
継ぎ目や瓦棒の部分が雨仕舞の弱点になりやすい
今回のお宅も、長年メンテナンスを行っていなかったため、屋根全体が錆びつき、赤錆が進行して穴あき状態にまで悪化していました。
このまま放置すると、屋根からの雨漏りが住宅内部へと広がり、天井のシミ・構造材の腐朽・断熱材の劣化といった二次被害が発生する危険があります。
調査の結果、既存屋根の上に新しい屋根を被せる「カバー工法」をご提案しました。
既存屋根を撤去せずに施工できるため、工期短縮・費用削減が可能
古い屋根の上に新しい屋根を重ねるため、二重構造となり断熱性・防音性が向上
廃材処分費がほとんど発生しないので、環境にもやさしい
ただし、瓦棒屋根の場合はそのままでは不陸があり、上に新しい屋根を葺くと仕上がりが悪くなります。そのため今回は以下のような手順を踏みました。
瓦棒部分に垂木を取り付けて下地を補強
垂木の上にコンパネ(構造用合板)を全面敷き込み、平滑な下地面を形成
その上から雨仕舞に優れた「立平葺き」を施工
これにより、美しく強靭な屋根が完成します。
広範囲に錆が広がり、穴あきも確認できました。特に谷部や継ぎ目は雨漏りのリスクが高まります。
瓦棒の山に合わせて垂木を施工。これにより、屋根全体を水平に整えることができます。垂木を設置することで新しい屋根材を固定する強度も確保されます。
垂木の上に厚み12mmの構造用合板(コンパネ)を全面に敷き込みます。これにより不陸が解消され、平滑で強固な下地が完成します。さらに、この下地があることで屋根の遮音性・断熱性もアップします。
下地のコンパネの上には必ず防水シートを張ります。
これが二次防水となり、万が一屋根材の下に雨水が入り込んだ場合でも、建物内部への浸入を防ぎます。近年主流の改質アスファルトルーフィングを使用しました。
立平葺きは、金属屋根の一種で、縦方向に長尺の板を使用するため、横方向の継ぎ目がほとんどなく雨漏りに強いのが特徴です。
今回使用したのは、ガルバリウム鋼板製の立平材で、錆に強く、従来のトタン屋根に比べて耐久性が大幅に向上しています
瓦棒葺き:角材を用いて金属板を押さえる昔ながらの工法。施工は容易だが、錆びやすく雨仕舞も弱点が多い。
立平葺き:継ぎ目が少なく、雨仕舞が優れている最新の金属屋根工法。錆びにくいガルバリウム鋼板を使用することで長寿命化。
今回のリフォームで、屋根の耐用年数は20年以上期待できるようになりました。
既存屋根を撤去しないので廃材処分費がほぼ不要
工期が短く、費用も抑えられる
屋根が二重構造となり断熱・防音効果アップ
雨漏りのリスクが大幅に低減
外観が美しくなり、住宅の資産価値も向上
Q1. 瓦棒屋根が錆びています。塗装とカバー工法、どちらが良いですか?
A1. 錆が軽度であれば塗装で延命可能ですが、錆が穴あきまで進行している場合は塗装では意味がありません。カバー工法で根本的に解決するのがおすすめです。
Q2. カバー工法をすると屋根が重くなりませんか?
A2. 今回の立平葺きはガルバリウム鋼板製で非常に軽量です。既存屋根を撤去するよりも軽量化にはなりませんが、耐震上問題になるほどの重量増加にはなりません。
Q3. 雨漏りは完全に防げますか?
A3. 正しく施工すれば、雨漏りのリスクはほぼゼロに抑えられます。立平葺きは特に雨仕舞に優れた屋根材であり、防水シートとの二重構造で安心です。
Q4. 工期はどれくらいですか?
A4. 一般的な住宅の屋根であれば3~5日程度で施工可能です。
春日井市で錆びた瓦棒屋根を、垂木+コンパネで下地を作り、立平葺きでカバー工法を行った施工事例をご紹介しました。
従来の瓦棒屋根の弱点を補い、雨仕舞・耐久性・美観のすべてを改善した今回の工事。
「屋根の錆が気になる」「雨漏りが心配」という方には、カバー工法が大変おすすめです。
春日井市で屋根工事・雨漏り修理をご検討の方は、街の屋根やさん春日井店へお気軽にご相談ください。
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