2026.05.26
お客様より「雨樋が壊れていて雨がうまく流れない」とご相談をいただきました。 築30年ということもあり ・雨樋の破損・外壁の劣化・屋根の漆喰不良 👉 住宅全体に経年劣化が見られる状態でした。 今回は 👉 雨樋交換工事を中心とした外装点検内容 をご紹介いたします。 1分でわかる!この…

1階のかわらが落ちかけているとお問い合わせを頂きました
インターネットでお家から近い屋根専門業者を探して街の屋根やさん春日井店までお電話頂きました





瓦屋根の漆喰は、主に棟瓦の下側などに施工される仕上げ材です。屋根の上で瓦を支える構造と関係する部分に使われ、棟内部の葺き土などを保護する役割を担います。
瓦屋根では、瓦そのものの状態だけでなく、棟部分の構造や漆喰の状態も定期的に確認する必要があります。
漆喰には、主に次のような役割があります。
棟内部の保護: 棟の内部にある葺き土などが直接風雨にさらされるのを抑えます。
雨水の浸入を抑える: 棟下の隙間などから雨水が入り込むリスクを軽減します。ただし、漆喰だけで屋根全体の防水を担うわけではありません。
棟部分の仕上げ: 瓦屋根の棟下を整え、瓦屋根としての外観を保ちます。
漆喰は、紫外線や雨風、温度変化などの影響を長年受けることで、表面のひび割れ、剥がれ、欠損などが発生する場合があります。
また、苔が生えている場合もあります。苔があるからといって、必ずしも内部まで大きく劣化しているとは限りませんが、表面の状態だけで判断せず、漆喰の浮きや剥がれ、棟の変形なども確認することが大切です。
漆喰の劣化が進行して剥がれ落ちると、棟内部の葺き土などが露出する場合があります。そこから雨水が浸入すると、内部の劣化や雨漏りにつながる可能性があります。
また、棟瓦の固定状態に問題がある場合には、強風や地震などによって瓦がずれたり、落下したりする危険性もあります。
ただし、棟瓦のずれや落下は、漆喰だけでなく、棟の施工方法、固定部材、下地など複数の要因によって起こります。漆喰を塗り直すだけで、すべての問題が解決するわけではありません。
漆喰の補修と棟全体の補修は、分けて考えることが重要です。
上塗り工法は、既存の漆喰を残したまま、その表面に新しい材料を塗り重ねる方法です。
既存の漆喰が十分に付着しており、浮きや大きな剥がれがなく、使用する材料の施工仕様にも適合している場合には、選択肢となります。
上塗り工法のメリット
既存の漆喰を撤去する作業を減らせる
撤去材の処分量を抑えやすい
撤去工程が少ないため、工事の手間や費用を抑えられる場合がある
一方で、注意点もあります。
上塗り工法のデメリットと注意点
既存の漆喰が浮いていたり、脆くなっていたりすると、新しい材料と一緒に剥がれるおそれがある
古い漆喰と下地の間にある問題を、表面から確認しにくい
材料を重ねることで厚みが増し、納まりに影響する場合がある
表面を新しくしても、既存の漆喰の劣化や棟内部の問題まで解決できるわけではない
特に注意したいのが、既存の漆喰の付着状態です。
例えば、表面だけを見ると漆喰が残っていても、内部で浮きが生じていたり、下地との付着力が低下していたりする場合があります。そのような状態で上塗りを行うと、新しい材料が古い漆喰と一緒に剥がれてしまう可能性があります。
また、上塗り工法は、古い漆喰の上に新しい材料を塗ればよいという単純なものではありません。施工面の清掃や脆弱部の処理、使用材料との適合性などを確認する必要があります。
上塗り工法は、既存の漆喰が健全で、上塗りが適切と判断できる場合に選ぶ工法です。 既存の漆喰が著しく劣化している場合には、別の方法を検討する必要があります。
今回、街の屋根やさん春日井店が採用したのが、この撤去・塗り直し工法です。
既存の漆喰を撤去し、下地の状態を確認したうえで、新しい材料を施工する方法です。
撤去・塗り直し工法のメリット
古い漆喰の浮きや剥がれなど、表面から見えにくかった状態を確認しやすい
劣化した漆喰を取り除いてから新しい材料を施工できる
既存の漆喰の上に材料を重ねることによる厚みの増加を抑えやすい
新しい材料を適切な下地に施工できるよう、状態を整えやすい
もちろん、撤去・塗り直し工法にも注意点があります。
撤去・塗り直し工法のデメリットと注意点
古い漆喰を剥がす工程が必要になるため、作業の手間が増える
撤去した材料の処分が必要になる
撤去作業では、棟瓦や下地を傷めないよう慎重な施工が求められる
漆喰を撤去した結果、棟内部の葺き土や固定部分などに別の補修が必要と判明する場合がある
撤去・塗り直し工法は、古い漆喰を取り除ける点が大きな特徴ですが、撤去すれば必ず屋根内部のすべての問題が解決するわけではありません。
撤去時には、漆喰の状態だけでなく、棟瓦の固定状況や内部の状態も確認することが重要です。仮に棟の構造そのものに問題がある場合は、漆喰の塗り直しとは別に、棟の積み直しなどを検討する必要があります。
また、撤去作業は瓦を傷めないように行わなければなりません。必要以上に強い力を加えたり、内部の土を大きく崩したりしないよう、屋根の構造を理解したうえで施工する必要があります。
|
比較項目 |
上塗り工法 |
撤去・塗り直し工法 |
|---|---|---|
|
既存漆喰 |
基本的に残す |
既存部分を撤去する |
|
工事の手間 |
比較的少ない |
撤去工程が加わる |
|
廃材処分 |
少ない傾向 |
撤去材の処分が必要 |
|
下地の確認 |
既存漆喰に覆われた部分は確認しにくい |
撤去した範囲で確認しやすい |
|
厚みの管理 |
重ね塗りによる厚みの増加に注意 |
既存部分の厚みをリセットしやすい |
|
適した状態 |
既存漆喰が健全で、上塗り可能な場合 |
既存漆喰の劣化が進み、撤去が適切な場合 |
ここで重要なのは、撤去・塗り直し工法のほうが、どの現場でも必ず優れているというわけではないことです。
既存の漆喰が健全であれば、適切な上塗りで対応できるケースもあります。一方、古い漆喰の付着状態が悪い場合や、劣化が進んでいる場合には、撤去してから施工するほうが適切なことがあります。
工事費用だけを比較するのではなく、現在の屋根の状態に合った工法を選ぶことが、長期的な維持管理につながります。
今回の漆喰工事では、モルロックを使用しました。
瓦屋根の漆喰工事では、使用する材料の特性を理解し、施工箇所や下地の状態に合わせて適切に施工することが大切です。
一般的に、屋根用の漆喰・補修材は、棟下などの仕上げ部分に使用され、瓦屋根の美観を整えながら、棟内部を風雨から保護する役割を担います。
ただし、「モルロック」という名称だけでは、製造元や製品の正式な仕様、配合、適用下地、標準使用量などを確実に特定できないため、ここでは確認できない製品固有の性能値を断定せずに説明します。
屋根用の漆喰材・補修材を施工する際には、以下の点を確認する必要があります。
① 下地の状態を整える
新しい材料を施工する前に、既存材料の浮きや剥がれ、汚れなどを確認します。撤去・塗り直しの場合は、古い漆喰を取り除き、施工する下地の状態を整えます。
② 製品の施工仕様に従う
材料ごとに、使用できる下地や施工厚さ、練り混ぜ方法、施工可能な気温・天候、養生方法などが異なる場合があります。製品の仕様書に従って施工することが重要です。
③ 施工箇所に合った仕上げを行う
棟下の漆喰は、単に表面を白く整えればよいわけではありません。既存の瓦との取り合いや厚み、雨水が流れる部分との位置関係などを考慮して施工する必要があります。
④ 棟全体の状態も確認する
漆喰の補修は、棟瓦の固定不良や内部構造の不具合を直接解消する工事ではありません。瓦のずれや棟の変形などが見られる場合には、必要に応じて別途補修を検討します。
なお、モルロック固有の耐用年数や配合成分、一般的な漆喰材と比較した強度・防水性能などについては、製品の正式な資料で確認する必要があります。製品名だけを根拠に、具体的な数値や性能を断定することは適切ではありません。
今回の工事では、既存の棟下漆喰を残したまま上塗りするのではなく、古い漆喰を剥がしてから、新しい材料で塗り直す方法を採用しました。
工事の流れは、次のとおりです。
まず、棟下に施工されていた既存の漆喰を剥がします。
古い漆喰を撤去する際は、周囲の瓦や下地を傷めないように注意する必要があります。また、撤去した範囲の下地や棟の状態を確認し、必要に応じて追加の補修を検討します。
既存の漆喰を撤去した後、下地の状態を確認し、新しい漆喰材を施工します。
今回はモルロックを使用しました。
新しい材料を施工する際は、棟下の納まりや厚みを考慮し、瓦との取り合いを整えることが重要です。
最後に、棟下の漆喰を新しく仕上げます。
今回の工事は、既存の漆喰を撤去してから新しく施工する方法です。古い漆喰の上に材料を重ねる方法とは異なり、既存部分を取り除いたうえで施工できることが特徴です。
なお、今回の施工情報として確認できているのは、既存の棟下漆喰を剥がしてモルロックで塗り直したことです。鬼瓦の固定方法や棟内部の構造変更、棟全体の積み直しなどを行ったという事実は確認できないため、これらの工事を実施したものとして説明することはしていません。
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