
2025.09.14
名古屋市守山区にお住まいの皆さま、こんにちは。今回は「セキスイカワラU」という屋根材を使っていたお宅での葺き替え工事の事例をご紹介します。 セキスイカワラUは昔とても人気のあった屋根材ですが、実は年数が経つとどうしてもひび割れや雨漏りが起きやすいという弱点があります。表面だけでは…

古いセメント瓦からの雨漏りのご相談で問い合わせを頂きました。
セメント瓦の表面劣化(吸水・ひび割れ、欠損)
瓦の重さによる下地のたわみや釘の浮き(場所によって野地板の補修が必要)
棟部の漆喰剥がれ(雨水の侵入口になり得る)
屋根材自体の吸水による内部湿気の懸念
これらを踏まえ、今回は既存瓦の全面撤去→野地板の点検・補強→防水下地(改質アスファルトルーフィング等)施工→立平葺き施工のフル葺き替えで対処しました。
事前調査・写真撮影
屋根勾配・面積・下地状態、軒先・雨樋の状態を記録。必要な足場計画を立てます。
足場設置・養生
周辺の植栽・外壁を養生し、ご近所への配慮(騒音・飛散対策)を実施。
既存瓦の撤去・廃材搬出
瓦を丁寧に撤去し、廃材は法令に従って分別・処分。瓦下の野地板を露出して点検。
野地板の点検・補強
腐食や浮きがある箇所は交換または増し張りで補強。釘留め・ビス留めでしっかり固定します。
防水下地(ルーフィング)施工
改質アスファルトルーフィング等を張り、軒先水切り・谷部の防水処理を行います。
立平本体取り付け
ガルバリウム鋼板の立平葺きを専用固定金具またはクリップで取り付け、伸縮に配慮した施工を実施。雪止めや棟換気も設置。
付帯部(棟・ケラバ・谷・水切り)仕上げ
雨押え、ケラバの板金処理、既存雨樋との接続を調整。錆び対策にシーリングや端部処理を丁寧に行います。
清掃・最終検査・お引き渡し
瓦粉や釘を落とさないよう清掃し、天候条件での施工確認後に施主へ引き渡します。
本体:ガルバリウム鋼板 0.35〜0.5mm(用途と予算に応じ選定)
下地:改質アスファルトルーフィング(耐水性の高いもの)
金物:軒先水切り、ケラバ水切り、棟換気、雪止め金具(必要箇所)
付帯:シーリング剤、専用ビス、断熱材(ご希望により追加)
※材料の厚さ・グレードは予算・耐久性要望に合わせてご提案します。
メリット
軽量化により既存躯体への負担を軽減。耐震性の向上に寄与。
ガルバリウムは錆びにくく耐久性が高い(塗膜やめっきの仕様による)。
継ぎ目が少なく水切れが良いので雨漏りリスク低下。
施工が比較的スピーディで、葺き替えによる工期短縮が可能。
見た目がシャープでモダンな印象に。屋根全体を一新できる。
デメリット / 注意点
雨音(打音)や熱膨張による伸縮が気になる場合がある(対策:下地・断熱、クリップ方式採用)。
凹み(落下物や踏み抜き)に弱い面があるため歩行時の注意が必要。
屋根勾配や形状によっては施工不可・追加工事が発生する場合あり。事前調査必須。
工期:一般的な住宅で3〜7日程度(屋根面積・天候・下地補修量により変動)
費用目安:葺き替え(既存撤去+立平施工)で、屋根面積・素材厚み・足場等を含めて**㎡あたりの目安 or 坪単価の目安**を提示するのが一般的です。正確な金額は現地調査後のお見積りでご提示します。
※費用は屋根の形状(寄棟・切妻・多面)/勾配/既存下地の損傷度合い/足場の有無/諸経費で大きく変わります。まずは現地調査を。
ガルバリウム本体はメーカー保証がある製品が多く、塗膜やめっきの仕様で10〜30年程度(製品による)。
弊社施工の**工事保証(例:施工不良に対する5〜10年)**は契約時に明記します(詳細は見積書・契約書にて)。
定期点検:年1回の目視点検・5年ごとの細部チェックを推奨。特にビス緩み・シーリング亀裂・谷のゴミ詰まり等を確認してください。
既存瓦撤去により屋根の荷重が大幅に軽減 → 建物への負担軽減が図れた点。
野地板の不具合箇所を局所補修・増し張りして長期耐久を確保。
防水下地を高耐久のものへ更新し、浸水リスクを低減。
Q1:立平にすると雨音がうるさくなりますか?
A:金属屋根は打音が気になる場合がありますが、適切な下地+断熱材(屋根裏通気・断熱材追加)でかなり軽減できます。施工時にお客様の優先度に合わせた対策をご提案します。
Q2:現在の瓦はそのまま上から張れますか?(カバー工法)
A:セメント瓦の上に直接立平を張るカバー工法は基本的に行いません。立平は下地の平滑さや固定方法の都合上、既存瓦の撤去・野地板点検を推奨します(軽量化の利点も大きい)。
Q3:立平の耐用年数はどれくらいですか?
A:使用する鋼板の種類や塗膜によりますが、20年以上の耐久性を期待できる製品が多く、定期メンテナンスでさらに長持ちします。詳しい保証期間は製品仕様をご確認ください。
Q4:太陽光パネルは載せられますか?
A:はい、工法によっては対応可能です。パネルの固定方法や荷重計算、面の構造を確認してから設計します。
Q5:工事中の近隣迷惑はどう配慮しますか?
A:養生・飛散防止ネット・足場設置・騒音時間の配慮・小さな部材の落下防止等、近隣への配慮を徹底して実施します。事前に挨拶回りも行います。
Q6:補助金や助成は利用できますか?
A:自治体の助成制度は年度や要件で変わります。春日井市の制度を含め必要に応じて確認・ご提案します(場合により断熱改修等で対象になることがあります)。
今回の葺き替えで、屋根の耐久性・見た目・建物への負担軽減を同時に実現しました。立平葺きは適切な下地施工と換気設計を行うことで長く安心して使える屋根材です。春日井市周辺で同じような屋根の劣化や葺き替えを検討中の方は、現地調査・最適な仕様提案・明瞭見積りまで無料相談で承ります。
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