2026.06.12
一宮市で台風被害を受けた4階建てスレート倉庫の現地調査を行いました こんにちは、街の屋根やさん春日井店です。 今回は一宮市のお客様より、「先日の台風で屋根が傷んでいるかもしれないので見てほしい」とご相談をいただき、現地調査に伺いました。 建物は4階建ての倉庫で、屋根にはスレート屋…
倉庫の内部では、鉄骨に耐火被覆として岩綿吹付けが施工されていました。また、室内で水が垂れてくる箇所も確認されました。
岩綿吹付けは、建物の鉄骨などに耐火性能を持たせるために施工される材料です。火災時に鉄骨が急激に高温になるのを抑え、建物の構造を保護する役割があります。
このような耐火被覆がある建物では、雨水の浸入箇所と、室内で水が確認できる場所との関係が分かりにくい場合があります。
屋根から浸入した雨水が、屋根裏や鉄骨周辺を伝って移動する可能性もあるためです。
そのため、室内で水が垂れている箇所だけを見て、そこが原因だと判断することはできません。
今回も、室内の状況だけで判断するのではなく、屋根の状態や棟部分の納まりを確認しながら、雨漏りの原因を調査しました。
これまでの補修でも雨漏りが止まらず、別の場所から漏水が発生している今回の倉庫。
このようなケースで重要なのは、目に見える隙間を塞ぐことだけを目的にしないことです。
例えば、ボルト周辺にコーキングを施工しても、別の接合部や棟部分から雨水が浸入していれば、雨漏りは解消されません。
また、室内で水が垂れている箇所のすぐ上だけを補修しても、雨水が別の場所から浸入していれば、同じような問題が繰り返される可能性があります。
もちろん、原因が特定できており、劣化範囲が限定的であれば、部分補修が有効な場合もあります。
しかし、今回のように屋根全体に錆が発生し、棟板金下の納まりにも問題がある場合は、部分補修を繰り返すことが最善とは限りません。
補修を重ねても雨漏りが再発すれば、そのたびに調査や工事が必要となり、結果的に費用がかさんでしまう可能性もあります。
大切なのは、現在の雨漏りを一時的に止めるだけでなく、建物の状態と予算を踏まえて、長期的に維持管理しやすい方法を選ぶことです。
今回の調査結果を踏まえ、街の屋根やさん春日井店では、予算面も考慮して次の2つの改修プランをご提案しました。
屋根全体を対象にカバー工法を行う方法です。
既存屋根の状態や下地の状況、施工条件などを確認したうえで、適切な仕様を選定し、新しい屋根材で既存屋根を覆います。
今回のように屋根全体に錆が見られ、棟部分の納まりにも問題がある場合は、部分的な補修を繰り返すのではなく、屋根全体を改修することで、広範囲の劣化や雨漏りリスクへの対策を検討できます。
ただし、カバー工法が可能かどうかは、既存折板の腐食の程度や下地の状態、建物の構造、荷重条件などを確認して判断する必要があります。
もう一つは、予算を考慮し、屋根の半分を対象にカバー工法を行う方法です。
大型倉庫では屋根面積が広いため、全面改修となると費用の負担も大きくなります。そこで、屋根全体の状態を踏まえながら、施工範囲を限定したプランもご提案しました。
ただし、屋根の半分だけを改修する場合でも、未施工部分に錆や雨水の浸入リスクが残る可能性があります。また、改修する範囲と既存屋根との取り合いについても、雨仕舞いを適切に計画しなければなりません。
そのため、単純に面積を半分にするのではなく、屋根の状態や雨漏りの状況、改修範囲の区切り方などを考慮して、施工内容を決めることが重要です。
今回の2つのプランは、費用だけでなく、今後の維持管理や雨漏り対策も比較しながらご検討いただくためのものです。
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