暖かくなると「そろそろ屋根や外壁を…」とお考えの方が増えますよね。
ここでは小牧市の屋根塗装を検討中の方に向けて、塗料の選び方・種類・耐久年数・費用相場をわかりやすく整理しました。
「どの塗料にすれば後悔しない？」という不安の解消にお役立てください。

屋根の塗料を選ぶ：水性／溶剤と樹脂の違い

水性塗料と溶剤（油性）塗料

水性：においが少なく環境負荷が低め。最近は性能が向上。
溶剤：密着・耐久に優れる製品が多く、金属屋根や劣化が進んだ下地で採用されやすい。
→ 「どちらが絶対に良い」ではなく、下地の状態・素材との相性で選ぶのが正解。

場所・素地・勾配・下地補修量・足場や荷揚げなどで上下します。現地調査の上で確定見積となります。

シリコン系
　耐久の目安：8〜12年
　工事相場：2,000〜3,000円／㎡
　（例：ファインシリコンベスト、ヤネフレッシュSi など）
ラジカル制御系
　耐久の目安：8〜15年
　工事相場：2,500〜3,500円／㎡
　（例：ファインパーフェクトベスト、プレミアムルーフSi など）
フッ素系
　耐久の目安：10〜15年
　工事相場：3,500〜4,500円／㎡
　（例：ファイン4Fベスト、ヤネフレッシュF など）
（参考）無機系
　耐久の目安：12〜20年
　工事相場：4,500〜6,000円／㎡
　※高耐候・高価格。立地や求める耐久で最適判断。

小牧市で屋根塗装を行う時期の目安は？

屋根材や立地によりますが、一般的には10年前後が塗り替えの目安です。スレート屋根はチョーキング（白粉）や苔・色あせが見えたら再塗装のサインです。

水性塗料と溶剤（油性）塗料、どちらが良いの？

一概に優劣はありません。
・水性：環境負荷が低く、臭いが少ない
・溶剤：密着力・耐久性が高く、金属屋根に適しています
屋根材の種類や劣化度によりプロが最適な塗料を選定します。

シリコンとラジカル塗料、どちらを選べばいい？

コストと耐久のバランスで選ぶならラジカル塗料がおすすめ。シリコンと同価格帯で耐候性が高く、チョーキングを抑制する機能があります。

屋根塗装の工期はどれくらい？

一般的な住宅（100㎡前後）で約7〜10日間です。高圧洗浄・下地処理・3回塗りの工程を天候を見ながら進めます。

塗装中の臭いは気になりますか？

溶剤タイプでは多少の臭いが出ますが、近年は低臭タイプの塗料も多く、換気と塗布時間の調整で不快感を抑えられます。

「30年もつ塗料」は本当？

誇大広告の可能性があります。どんな高耐久塗料でも、紫外線・熱・雨風で劣化は進行します。定期点検と正しい下地処理が長持ちのポイントです。

雨漏りしていても塗装で直せますか？

いいえ、塗装だけでは直りません。雨漏りの原因は防水層や下地にあるため、まず原因特定と補修を行い、その上で塗装をするのが正しい手順です。

用語	やさしい説明
シリコン塗料	最も普及している塗料。耐久性・コスパが良く、住宅屋根に多く採用される。
ラジカル制御塗料	紫外線で塗膜を劣化させる「ラジカル」を抑制する新技術。耐久性が高い。
フッ素塗料	フッ素樹脂を主成分とした高耐候塗料。高価格だが長寿命。
無機塗料	無機物を配合し、紫外線に強く変色しにくい超高耐久塗料。
下塗り（シーラー／プライマー）	下地と塗膜を密着させるための最初の塗装。これを省くと剥離の原因に。
ケレン作業	金属屋根などの錆を落とし、表面を整える下地処理。塗装の密着を高める。
タスペーサー（縁切り）	スレート屋根に通気と排水の隙間を確保する部材。雨水の逆流を防ぐ。
チョーキング現象	紫外線で塗膜が粉化し、触ると白い粉がつく劣化現象。塗り替えのサイン。