2025.12.29
小牧市のみなさま、こんにちは。街の屋根やさん春日井市店です。 今回は、「先日の雨で、2階の天井から水が垂れてきた」というご相談をいただき、現地調査に伺いました。 築年数は約60年。長年住み継がれてきた瓦屋根住宅で、調査の結果、瓦の凍て割れ(いてわれ)が雨漏りの主な原因であることが…
北名古屋市のみなさま、こんにちは!街の屋根やさん春日井市店です。
先日の大型連休(ゴールデンウィーク)前後の大雨のあと、「お風呂場の天井から雨漏りがした」というお問い合わせをいただき、北名古屋市で現場調査に伺いました。
雨漏りは、屋根が大きく壊れていなくても起きることがあります。
しかも室内で症状が出た時点で、雨水はすでに建物内部を回っている可能性が高く、早期対応がとても重要です。
この記事では、今回の北名古屋市の調査内容をもとに、
「屋根の傷みは軽傷なのに雨漏りしている」「原因がすぐに見つからない」
そんなケースでどこを見るべきか、そして次の一手まで分かりやすくまとめました。
北名古屋市で風呂場天井裏から雨漏りが発生した事例をご紹介
屋根材はモニエル瓦で、見た目は軽傷でも雨漏りするケース
棟瓦の釘浮き・塗膜劣化・外壁取り合い部など複数の疑い箇所を確認
目視点検だけでは原因が特定できない雨漏りも多い
その場合は散水試験+高性能サーモカメラ調査が有効
モニエル瓦は現在製造されていない屋根材のため注意が必要
雨漏りは放置すると内装・構造材まで被害拡大するため早期相談が重要
👉 「屋根が壊れていない=安心」ではありません。
違和感を感じたら早めの点検がおすすめです。
お客様からは、
「大雨のあとにお風呂場の天井裏で“ポタポタ”と雫が落ちた形跡がある」
とのこと。
現地で確認すると、室内側の天井表面だけでは判断が難しいため、まずは天井裏(点検可能範囲)を確認します。
天井裏では、柱や野縁まわりに雨水が垂れた形跡があり、上部(屋根・外壁取り合い・ベランダ等)からの浸入が疑われる状態でした。
そこで次は、雨水の入口になりやすい屋根の調査に移ります。
今回の屋根材は、モニエル瓦でした。
屋根全体を見た限り、
大きな割れ
欠け
明らかなズレ
といった“誰が見ても分かる破損”は多くありませんでした。
しかし、モニエル瓦はセメント系の屋根材で、塗膜が弱ってくると水を含みやすくなります。
その結果、表面がざらついたり白い粉が出たり(白華現象)、劣化が進むと強度も落ちていきます。
次に棟部(屋根の一番高いライン)を確認すると、冠瓦を固定する釘(ビス)が浮いている箇所がありました。
この状態は、強風や温度変化などで固定が緩み、
ごく少量の雨水が浸入する“入口”になり得るポイントです。
ただし今回に限っては、
「ここが決定的な原因だ!」と言い切れるほどの損傷には見えず、
雨漏りの水量・発生位置との整合性も慎重に考える必要がありました。
雨漏り箇所(お風呂場)の直上付近も確認します。
ケラバ(屋根の端部)にある袖瓦では、塗膜の劣化が見られました。
モニエル瓦は耐用年数が20〜30年と言われることもありますが、
実際は「過去の塗装歴」「立地」「日当たり」「雨風」「メンテ頻度」で差が出ます。
塗膜が薄くなると水が染み込みやすくなり、
状況によっては“雨が続いた時だけ”症状が出ることもあります。
雨漏りが不定期な場合ほど、原因特定が難しくなります。
ここで大事なお話です。
モニエル瓦は現在、製造されていない屋根材のため、同じ新品瓦での差し替えができないケースがあります。
軽度の劣化であれば塗装メンテナンスで延命できますが、
表面が全面的に剥がれている・脆くなっている場合は、塗装では追いつかず、
葺き替え(新しい屋根材へ交換)を検討することになります。
また、スレートのようにフラットな屋根ならカバー工法(重ね葺き)が可能な場合がありますが、
モニエル瓦は凹凸が大きく、基本的にカバー工法が難しい屋根材です。
だからこそ「今の状態の正確な診断」が重要になります。
屋根だけでなく、雨漏りが出やすい外壁との取り合い(水切り・シール部)も確認しました。
コーキングの隙間や外壁のクラック(ひび割れ)は、
単体では微量でも、雨が続くと水が回りやすくなります。
ただ今回の現場では、
「ここから入った水が、こう流れて、ここに落ちる」
という決定的な証拠(再現性)が取れませんでした。
雨漏りは“入口”と“出口(室内の症状)”が離れていることが多く、
目視だけでは限界があるのが正直なところです。
原因がはっきりしない雨漏りでは、
散水試験で疑わしい箇所に順番に水をかけ、再現性を確認します。
さらに当店では、状況に応じて高性能サーモカメラも使用し、
「雨水の通り道」を温度差で可視化して原因特定を補助します。
今回の北名古屋市の現場も、次回以降、
サーモカメラ+散水試験を組み合わせて、原因を絞り込む方針です。
※サーモカメラを用いた徹底調査は内容により費用が発生します(目安:35,000円〜)
今回の北名古屋市のケースでは、屋根の傷みは比較的軽傷に見えましたが、
棟の釘浮き
モニエル瓦の塗膜劣化
取り合い部のシール劣化
など、複数の“疑い”が重なっていました。
雨漏りは放置すると、
断熱材・木材の腐食、カビ、内装の張替えなど、被害が広がりやすいです。
「一度でも漏れた」「天井裏が濡れた」時点で、早めにご相談ください。
モニエル瓦:セメント系の瓦。塗膜が弱ると吸水しやすい。現在は基本的に製造終了。
棟(むね)/冠瓦(かんむりがわら):屋根の頂上部。雨漏りの起点になりやすい。
ケラバ/袖瓦:屋根の端部。風雨の影響を受けやすく劣化が出やすい。
水切り:雨水を外に逃がすための板金部材。外壁取り合いの重要ポイント。
白華現象(エフロレッセンス):セメント成分が溶け出して白くなる現象。劣化のサイン。
散水試験:水をかけて漏水を再現し、原因を特定する調査方法。
街の屋根やさん春日井市店は、2005年に個人事業として創業、2015年に法人化した屋根・外装リフォームの専門店です。
街の屋根やさん春日井市店は、春日井市を中心に瀬戸市・尾張旭市・小牧市・多治見市など愛知県北部エリアで屋根・外装リフォームを専門に行う地域密着店です。
2005年創業、2015年法人化。これまでに金属屋根の塗装・葺き替え・カーポート屋根リフォームなど1,500件以上の施工実績があります。
代表は職人出身で、現場の点検から見積り・施工管理まで自ら行う“現場主義の経営者”。
屋根・外壁・カーポートなどあらゆる外装を、劣化度合いに応じた最適施工でご提案いたします。
在籍する職人は全員が国家資格を保有。
一級かわらぶき技能士(厚生労働大臣認定)
一級建築板金技能士(厚生労働大臣認定)
一級塗装技能士(厚生労働大臣認定)
折板屋根の塗装やガルバリウム鋼板カバー工事、外壁塗装、雨樋補修、太陽光パネルまわりの点検など、
すべて自社施工+保証付きの安心対応をお約束します。
工事内容に応じて最長10〜30年の保証を発行。完工後も定期点検と無料アフターフォローで末永くサポートいたします。
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