
2025.05.17
こんにちは、街の屋根やさん春日井店です。本日は、春日井市内のお宅にて現地調査を行った際の状況をご紹介します。 ご相談内容は「室内に雨漏りが発生している」とのことで、調査の結果、建物の屋根形状である**陸屋根(フラット屋根)**の防水性能が大きく劣化しており、至る所で雨漏りが発生し…

こんにちは、街の屋根やさん春日井店です。本日は春日井市にて、築50年を超えるユニットタイプRC(鉄筋コンクリート)造の2階建て住宅の屋上防水工事に関するご相談を受け、現地調査に伺いました。建物は陸屋根構造で、定期的な防水メンテナンスが重要となる物件です。
ユニット住宅とは、あらかじめ工場で製造された鉄筋コンクリートのパネル(ユニット)を現場で組み立てて完成させる構造の住宅です。この工法により、品質の均一化や工期の短縮が可能になりますが、一方で接合部(ジョイント部)の防水処理が長年の使用により劣化しやすいという課題もあります。
RC造のユニット住宅を供給していた代表的なハウスメーカーとしては、以下のような会社があります:
タイヨウヨーコン(太陽誘電住宅)
旧100年住宅
これらの建物は構造的に頑丈ですが、接合部の劣化や屋上防水の老朽化により、雨漏りのリスクが高まる傾向があります。
今回調査した建物は「陸屋根(りくやね)」と呼ばれる、屋根に傾斜のない構造でした。排水性能が一般的な傾斜屋根よりも低く、防水層の耐久性が屋上の保護において極めて重要となります。
防水が切れた状態を放置すると、以下のような深刻な劣化が発生します:
爆裂(ばくれつ):コンクリート内部の鉄筋が雨水によって錆びることで膨張し、表面のコンクリートを押し出して割れる現象。外観が損なわれるだけでなく、構造的な強度も低下します。
中性化:コンクリートが酸性雨や二酸化炭素の影響で中性に近づき、鉄筋を保護する性能が低下。錆びやすくなり、建物寿命に大きな影響を及ぼします。
漏水による内装被害:雨漏りが天井や壁にシミを作り、クロスや内装材の交換が必要になるだけでなく、放置するとカビやダニの発生源になり健康被害も。
躯体内部の腐食:水分が鉄筋周辺に浸透し、腐食が進行すると建物の安全性にまで関わる可能性があります。
このような症状が確認された場合は、防水の全面改修が必要になります。
今回の現地調査の結果をもとに、弊社ではウレタン通気緩衝工法による屋上防水工事を提案させていただく予定です。
この工法は、既存の屋上下地に対して通気性を確保しながら、ウレタン樹脂による防水層を形成していく方法です。特にRC構造や陸屋根のように湿気がこもりやすい構造に適しています。
ウレタン防水には「密着工法」と「通気緩衝工法」がありますが、今回のように築年数が古く、下地の劣化や水分の影響が懸念される場合には、密着工法は不向きです。密着工法では、下地に残った湿気が防水層内に閉じ込められることにより、防水層が膨れて剥離するリスクが高まります。
一方、通気緩衝工法では、専用の通気緩衝シートと脱気筒を設置することで、下地から上がってくる水分を逃がす構造になっており、 防水層の安定性と長寿命性が格段に向上します。
確かに通気緩衝工法は密着工法と比較して工事費用は高めですが、防水層の剥がれや再施工のリスクを避けることで、結果的に長期的なコストパフォーマンスに優れた選択肢となります。
既存防水層の調査と下地処理
通気緩衝シートの貼り付け(下地からの湿気を吸収・逃がす役割)
脱気筒の設置(湿気を外へ逃がす装置)
ウレタン防水材の複層塗布
トップコートによる表面保護仕上げ
春日井市の今回の案件は、築50年のユニット構造RC住宅で、既存の防水層が限界に達している状態でした。特に継ぎ目や端部からの雨水侵入は時間と共に深刻化しやすく、放置することで大規模な改修工事や内装リフォームが必要になる恐れがあります。
ウレタン通気緩衝工法は、陸屋根×RC住宅という難しい条件下でも安心して施工できる防水手段です。
街の屋根やさん春日井店では、
現地調査・診断無料
写真付きの詳細な報告書をご提出
お客様のご希望と予算に応じた柔軟なご提案
を行っております。
春日井市でユニットタイプのRC住宅や陸屋根の防水でお困りの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
長く安心して暮らせる住まいのために、私たちが全力でサポートいたします。
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