2026.05.13
1分でわかる!この記事のポイント ✔ バルコニー下は雨漏りの原因特定が難しい✔ 瓦棒屋根は補修だけでは再発することがある✔ 水切り板金の劣化が大きな原因になりやすい✔ 放置すると内部腐食で修理費が大幅増加✔ 早期点検で工事規模を抑えられる 小牧市にお住まいのみなさま、こんにちは。…
こんにちは。
街の屋根やさん春日井店です。
雨漏り調査はこれまで数多く行ってきましたが、今回の現場は久しぶりに考えさせられる現場でした。
場所は春日井市にある築約10年の老人ホーム。
建物は重量鉄骨造2階建て、外壁はALC、屋根は北から南へ流れる片流れの折板屋根です。
ご相談内容は、「強い雨が降ると1階の床が濡れる」というものでした。
ここまでは珍しい話ではありません。
しかし、お客様から詳しくお話を伺った瞬間、「これは普通の雨漏りではないな」と感じました。
東面には10部屋が一直線に並んでいます。
そのうち9部屋で同じように床が濡れてしまうとのこと。
ところが、その真上にある2階では2部屋しか雨漏りしていません。
この時点で、一般的な屋根から真下へ落ちる雨漏りとは違うと考えました。
最初に行ったのはドローンによる屋根点検です。
足場がない状態でも安全に屋根全体を確認できるため、弊社では大型建物の調査でも積極的にドローンを活用しています。
折板屋根を細かく確認しましたが、
・屋根材の破損
・穴あき
・飛散
・大きな変形
といった明らかな異常は見当たりませんでした。
もちろん、ドローン調査だけで雨漏りの原因が100%分かるわけではありません。
しかし、「屋根に大きな異常がない」という事実は非常に大切な情報になります。
続いて東面のALC外壁を確認しました。
大きなクラックは見当たりません。
シーリングも多少の劣化はあるものの、9部屋も同時に雨漏りするほど傷んでいる状態ではありませんでした。
さらに、お客様からこんなお話も伺いました。
以前、別の業者さんが東面外壁へ散水試験を実施したそうですが、その時は雨漏りが再現しなかったとのことでした。
この情報で、私たちの考え方はさらに変わりました。
「外壁表面だけが原因ではない。」
そう感じたのです。
調査の中で一番印象に残ったのは、お客様のこの一言でした。
「天井からではなく、巾木の下から床が濡れてくるんです。」
この言葉を聞いた瞬間、私は雨水が建物の内部を移動している可能性を強く疑いました。
重量鉄骨造やALC造では、一度侵入した雨水が鉄骨や壁体内を伝い、何メートルも移動してから室内へ現れることがあります。
そのため、雨漏りが発生している場所だけを見ても、本当の侵入口は見つからないケースが少なくありません。
今回も、建物内部で雨水が移動している可能性があると考えています。
もちろん現時点では推測です。
しかし、症状を一つずつ整理すると、この可能性が最も高いように感じました。
お客様からは修理についてもご相談をいただきました。
しかし弊社は、この段階でシーリング工事や防水工事のお見積りを出すことはしませんでした。
なぜなら、原因が分からないまま工事をしても、お客様のお金を無駄にしてしまう可能性があるからです。
もし原因が屋根と外壁の取り合いだった場合、外壁だけ補修しても雨漏りは止まりません。
逆に屋根だけ直しても、壁体内から侵入していれば改善しません。
だからこそ、「まず原因を見つけること」が何より重要なのです。
今回、街の屋根やさん春日井店からご提案したのは、足場を設置したうえで散水試験を実施することでした。
散水試験では、一度に建物全体へ水を掛けるのではありません。
屋根、取り合い、外壁など、場所を限定しながら順番に散水を行い、雨漏りを再現させて侵入口を特定していきます。
手間も時間も掛かる調査ですが、この工程を省いてしまうと、本当の原因にたどり着けない可能性があります。
雨漏り調査は経験だけではなく、「原因を一つずつ消していく作業」でもあります。
今回の現場は、まだ原因が判明したわけではありません。
しかし、だからこそ焦って工事をするべきではないと私たちは考えています。
原因が分からないまま修理を繰り返し、何度も費用を掛けてしまうケースを私たちは数多く見てきました。
だから街の屋根やさん春日井店では、「まず調査」「そして原因を特定」「最後に最適な修理」という順番を大切にしています。
雨漏りは建物によって原因も侵入経路も全く異なります。
「他社で直らなかった」「何度修理しても雨漏りが止まらない」
そんなお悩みをお持ちの方は、一度私たちへご相談ください。
原因を決めつけるのではなく、建物全体を確認し、本当に必要な調査と修理をご提案いたします。
今回の現場も、散水試験によって侵入口を突き止め、確実な修理につなげていきたいと思います。
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